純金積立の基礎知識
失恋107日目
金投資の中でも、少額で始められて管理の手間もかからない純金積立。
リスク回避という意味も含めて、資産運用の一部に純金積立を組み込むことを考えている方もいるのではないでしょうか。
金地金などと違い、純金積立は月1,000円から始められるなど、資金の少ない方でも始めやすい金融商品です。
ここでは、純金積立での資産構築を考えている方のために、純金積立の基礎知識やそのメリット・デメリットを紹介します。
純金積立のメリットとは
少額から積立投資ができる
純金積立は金地金投資などと違い、資産運用が初めての方や多額の資金を用意できない方にとっても始めやすい商品です。
金の延べ棒を購入する金地金投資の場合は、最小単位5gで3万円前後の資金が必要です。また、500g未満の金の延べ棒には特殊加工も必要になり、追加手数料がかかります。
追加手数料のかからない1kg単位の場合は、1kgあたり600万円近くの相場になるため気軽に投資できる金額ではありません。
一方純金積立は、追加手数料や大きな資金を必要としない金融商品ですので、低コストで手軽に積立投資を始めることができます。
長期保有に向いている
金相場は短期的に大きく変動するケースが少ないため、1年や5年といった長期保有に向いています。
まとまった資金を用意できない場合でも、純金積立で5年、10年と積み立てることで利益を増やすことが可能です。
ドルコスト平均法の効果を得られる
純金積立はドルコスト平均法の効果も得られます。
ドルコスト平均法とは毎月一定金額購入する買い方(定額買付)のことです。
購入金額を固定すると、金価格が割安のときには金をたくさん購入し、割高のときは少なめに購入することになり、平均購入価格を抑えられるのです。
金の管理不要
純金積立をしても、自宅に金が届くわけではありません。
金の管理は、証券会社などで行います。
金の保管に不安を感じる方にも、純金積立は始めやすい金融商品といえるでしょう。
また、積み立てた金は、現金だけでなく金の延べ棒や金貨に交換することもできます。
純金積立のデメリットとは
純金積立は投資初心者にも始めやすい商品ですが、元本割れリスクなどもあるため事前に対策を採っておきましょう。
投資を始める前に投資リスクをよく理解しておくことが大切です。
手数料コストがかかる
純金積立は買付時に手数料がかかります。
証券会社によって手数料率は違いますが、毎回数%程度の支払いになります。
1回の手数料コストは小さいものの、積み重ねるとそれなりの負担額になるでしょう。
そのため手数料コストを含めて、年間の利益や利回りを計算することが大切です。
短期的な売買には不向き
純金積立では、短期間で大きな利益を上げることはできないでしょう。
なぜなら金市場は価格変動が小さいからです。
短期間で大きな利益を狙うためには、大きな資本が必要です。
元本保証はない
たいていの金融商品に当てはまることですが、純金積立にも元本保証はありません。
つまり、資金が減少することもありえます。
純金積立を始めるときは、生活費や万が一のために貯めているお金以外から捻出しましょう。
資金が少ないからといって、借金はしない方がよいでしょう。
投資資金が減少した場合、借金返済に生活費を充てることになってしまいます。
まとめ
最後に投資を始める心構えとして、以下5点は忘れないようにしておきましょう。
- 安全資産といっても元本割れリスクはあること
- 投資資金は生活費以外から捻出する
- 借金で投資資金を用意しない
- 経済情報のチェックや投資に関する勉強を定期的に行い、知識を増や
- 投資前に利回り計算や投資期間を確認しておく
純金積立はまとまった資金を用意できない方でも始められる財産形成方法です。純金積立に興味がある方は、投資計画を立てた上で始めてみるといいでしょう。