節約と一緒に考えたい生命保険
失恋91日目
様々な節約方法についてみてきました。節約の効果を高めるためには、複数の手段を組み合わせることが大事です。保険商品の選択もその1つです。
節約を考えた生命保険(死亡保険)の選び方
死亡保険は万が一のことがあった際、遺された家族がお金に困ることなく生活していくための保険です。大きな保障があれば安心ですが、保険金額が大きいほど保険料も高くなります。また保険の種類によっても保険料は異なります。
死亡保険は大きく、一生涯保障が継続する「終身保険」と、期間の定まった「定期保険」に分かれます。
「終身保険」は貯蓄性のある保険で、解約した場合は解約返戻金を受け取ることが出来ます。(※1)一生涯保障が継続することから、葬儀代やお墓費用を準備するのに適しています。
「定期保険」は、掛け捨てなので解約返戻金は全く無いか、あってもごくわずかです。(※2)一定期間お手頃な保険料で大きな保障を得たい場合に適した保険です。
また、定期保険と同じく掛け捨て型の保険で、被保険者の死亡後、遺された家族が給与のように毎月一定の保険金を受け取ることができる「収入保障保険」もあります。
※1 終身保険でも加入期間が短いと、解約返戻金は全く無いか、あってもごくわずかとなります。
※2 逓増定期保険や長期平準定期保険など一部の定期保険を除きます。
30歳男性が1,300万円の死亡保障を準備する場合、保険種類ごとの保険料を比較してみましょう。
ケース1<終身保険に加入する場合>
∟年齢・性別 :30歳・男性
∟保険期間 :終身
∟保険料払込期間:終身
∟死亡保険金 :1,300万円
∟月額保険料 :19,006円
ケース2<定期保険に加入する場合>
∟年齢・性別 :30歳・男性
∟保険期間 :10年間
∟保険料払込期間:10年間
∟死亡保険金 :1,300万円
∟月額保険料 :1,290円
ケース3<収入保障保険に加入する場合>
∟年齢・性別 :30歳・男性
∟保険期間 :55歳満了
∟保険料払込期間 :55歳満了
∟保険金額(毎月の受取額) :5万円
∟年金支払保証期間 :2年間
∟月額保険料 :1,030円
ケースごとに比較してみると、契約時点で同じ年齢、保険金額の場合、収入保障保険の保険料がお手頃であることがわかります。
まとめ
節約という点では、毎月の保険料はお手頃なほうが良いですが、長期的な視点で考えると保険の選び方は異なってきます。「終身保険」の場合、1ヶ月に支払う保険料は他2タイプの保険と比べて高くなりますが、貯蓄性があるため将来の資産形成につながります。「定期保険」は、契約期間が終わると健康状態の告知なしで更新することができますが、保険料はその時の年齢に応じて再計算されるため通常は上昇します。「収入保障保険」は契約期間中の保険料は一定ですが、年数の経過とともに、保険金の受取総額が減っていきます。
保険を選ぶ際は、月々の保険料だけにとらわれず、保障の必要性や目的、将来のライフプランに合わせて検討することが重要です。